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動物の医学 2018年10月

猫のシャンプーってどうやるの?!

ネコのシャンプーってどうやるの!?

そもそもネコにシャンプーは必要なのか?そう思う方は多いと思います。
答えは“必ずしも必要ではない”です。
曖昧な答えになってしまいましたが…。

ねこはシャンプーをしなくても自分で毛づくろいを行い、身体を清潔に保つことができます。
生涯一度もシャンプーをしなかった子も多くいます。
ただ、抜け毛や匂い・汚れを落とすためにシャンプーをしたほうがいいこともあります。

ではどうやってシャンプーをしたらいいのでしょうか?
基本的にネコは水が嫌いな動物です。
無理に入れて怒られた!なんて経験のある方もいらっしゃると思います。
どんなネコもいきなりシャンプーをするのは嫌がります。
まずはシャンプーをする前にブラッシングを行うことから始めましょう!

身体に触られることに慣れなければシャンプーは行えません。

ブラッシングになれたらシャンプーを行ってみましょう。
シャンプーの頻度は半年に1回程で十分です。
頻繁にシャンプーを行うと毛がバサバサになり皮膚にも悪影響です。

準備するもの
・ネコ専用シャンプー&リンス
・ペット用バスタブ(100均などに売っているランドリーバスケットでもOK)
・バスタオル
・ドライヤー
・ブラシ
【当院はネコ専用シャンプーをたくさんご用意してます☺】


シャンプー方法

ブラッシングをする
シャンプー前にブラッシングを行い、毛のもつれや毛玉を除去する 濡らす バスタブに入れてお湯をかける。
お湯の温度は人肌程度のぬるめ! 離して濡らすと水しぶきにビックリしてしまいます。
シャワーヘッドをねこに密着させてぬらしましょう!
シャワーヘッドを嫌がる場合は、あらかじめバスタブに1/3ほどお湯をはっておき、ゆっくりお湯の中に入れてあげましょう。
洗う 洗う順番は背中➡お腹➡足➡尻尾➡(顔) 顔を無理に洗うのはNG!
シャンプーが目に入ると目を傷つける恐れがあるので、顎だけ洗ったり、濡れたタオルで拭くくらいにしておきましょう。



 すすぐ
上から下へすすいでいきます。
ねこは自分の毛を舐めるので、シャンプー成分が毛に残らないようしっかりとすすぎましょう。  
  
乾かす
しっかりとタオルドライをしましょう!
セームタオルなど吸収性の高いものを使うとドライヤーの使用時間が短くなり、ネコのストレスを軽減できます。
タオルドライが終わったらドライヤーで乾かしていきます。
ブラシを使いながら行うと乾きが早く毛並みも整います。
ドライヤーのスイッチはネコの見えないところで入れ、少しずつ近づけてビックリさせないようにしましょう。
ドライヤーの風を目に当てないように注意して乾かしましょう。

【冷やさないように部屋を暖かくしておこう!】


シャンプー後のネコちゃんは良い匂い&ふわふわでとても気持ちが良いです。
しかし、シャンプーをしないとダメ!ということはありません。
極端に水に濡れるのを嫌がる子へのシャンプーはネコにも人にもストレスがかかります。
その子の性格を考慮しシャンプーに挑戦してみましょう!


猫ちゃんの来院時のストレスを減らすために

おうちの猫ちゃんが具合が悪」「そろそろワクチンの時期「爪切りをしてほしい」など 

動物病院へ連れて行かないといけないというときに、
飼い主様の頭を悩ませるのは
病院へ連れていくことの大変さではないでしょうか。 

 

病院好きな猫ちゃんは少ないと思います。 

病院へ行くというのを言ってもいないのにそれを感じ取って隠れてしまったり、
キャリーケースの音がしただけで逃げてしまったり。いざ捕まっても入れるのに大格闘。
飼い主様がけがをしてしまうこともあります。 

そんなストレスを減らすための方法を参考までに書きたいと思います。 

 

キャリーケースをストレスを感じる場所から落ち着く場所に変えるために・・・ 

日頃からキャリーを見えるところに置いておく 

キャリーの扉は開けておく 

お気に入りのタオルや毛布などを入れておいて、寝床として使ってもらう 

〇キャリーの中や近くでごはんをあげる。 

おやつ、おもちゃを入れておく 

〇子猫のときから、キャリーに入れて病院ではない場所へ短い移動をする。 

 

 

最適なキャリーケースとは・・・ 

〇プラスチック製のもの。 

 丈夫かつ汚れたときに掃除がしやすい。 

上の部分か前面が開くもの 

上下に分かれて外せるもの 

 上部を外すことで、落ち着く場所であるキャリーに入ったままでも診察ができ 

多頭飼いのおうちは、一頭につき一つキャリー 

お勧めしないキャリー


 オススメキャリー!
 

その他にも・・・ 

移動の10から15分前にキャリーケースにフェロモン製剤(フェリウェイ)をスプレーする。

〇キャリーケースは動かさないように水平に持ち運ぶ。 

〇キャリーケースにタオルをかける。落ち着く効果と待合室でほかの猫ちゃん目をあわせないで済む。 

 

すぐに効果が出るものばかりではありませんが、試してみてください! 

飼い主様も猫ちゃんも感じる来院時のストレスを少しでも軽減できるように、
当院も猫ちゃんにやさしい病院づくりをしていきたいと思います。
 

 

 

 

 


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