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動物の医学 2019年1月

避妊手術・去勢手術で防げる病気

避妊・去勢で防げる病気
 
今回は避妊・去勢をした場合にどんな病気が防げるのかお伝えします!
 
不妊手術についてマイナスなイメージをお持ちの方はいませんか?
かわいそう・・・
病気じゃないのに麻酔をかけて手術するの?
など思われる方もいるかもしれません
 
しかし、手術を受ければ問題行動や病気が予防できるのです
大切なわんちゃん・ねこちゃんを病気から守るため、そして飼い主さんも穏やかに過ごすために出来ることをしてあげましょう。
 
猫は発情期を迎えると、大声で鳴いたり、マーキングをしたりする場合があります。
男の子のスプレー行動では立ったままおしりを向けておしっこを吹きかけます。
いつもよりきついにおいが特徴です。
そし女の子はオスをひきつけるために甲高い鳴き声をあげます。
それが一晩中続くことも・・・。
 
わんちゃんの場合は上下関係を示したいという意味でマウンティングや、自分の縄張りを守るためのマーキングを発情期には特に多くその行動が表れます。
 
また、性ホルモンが関係する病気をかなりの確立で防げることも分かっています。
逆に手術をしなければ病気のリスクが高まるということです。
病気の例として下記のようなものがあります
 
●子宮蓄膿症
子宮に細菌が入り、膿がたまってしまう病気。
避妊手術によって子宮を摘出すれば、かからずにすみます
 
●乳腺腫瘍
乳腺に硬いしこり(腫瘍)ができます。
最初の発情を迎える前に手術をしておくと、発症のリスクが低いことが明らかになっています
 
●精巣がん
精巣(睾丸)に腫瘍ができる病気。
睾丸が大きくなるのが特徴。
去勢手術によって睾丸をとってしまえば、かかる心配はありません
 
●前立腺肥大
精巣(睾丸)に腫瘍ができる病気。
睾丸が大きくなるのが特徴。
去勢手術によって睾丸をとってしまえば、かかる心配はありません
 
●卵巣がん
ホルモン分泌が多くなることにより起こります。
交尾経験のないメス猫に多くみられます。
卵巣は転移・再発が多い器官です。
 
 
手術を受ける時期として生後半年から1歳までがベストだと言われています。
そのことにより、乳腺ガンにおいては発症リスクが80%~90%減少します。
その逆に1歳を過ぎると予防効果がなくなることも分かっています。
 
オス・メスともに繁殖を考えてないのであれば、避妊・去勢手術を受けることをおすすめします!
また、術後は体重が増えやすくなります。
体重管理に気をつけましょう。
避妊去勢した子たちに適したご飯も販売しております。
気になることや分からないことがあれば、お気軽に当院にご相談ください
 




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