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炎症性大腸ポリープ

炎症性大腸ポリープ

腸管にできるポリープには、腫瘍性のものと非腫瘍性のものがあります。
今回ご紹介するのは、中高齢のミニチュア・ダックスフンドに好発する非腫瘍性のポリープです。

病態はいまだに解明されていませんが、免疫抑制療法が有効であることから免疫学的なものが関係していると考えられています。
症状として、しぶりや血便、下痢などの消化器症状が認められます。

また、ポリープが肛門から飛び出してくることもあります。

ポリープが腫瘍性なのかそうでないのかを診断するためには、内視鏡検査による組織生検が必要になります。
内視鏡検査をすることで、腸管の状態を肉眼でも確認することが可能です。
当院で行った内視鏡画像は以下の通りです。



いくつものポリープが確認でき、出血も見られます。

治療は、免疫を抑える薬を使用します。
症状を見ながら薬を減らしていきますが、なかには薬を完全に切れずに長期で服用しなければならない子もいます。

また、内科療法に反応がない場合やポリープが大きい場合、外科的に摘出することも検討します。

ご自宅の子で血便やしぶりが見られた際は、ご相談ください。

 

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