動物取扱業
事務所の名称
東浦和動物医療センター
ドルフィンアニマルホスピタル
事業所の所在
さいたま市緑区東浦和7-5-2
登録に係る動物取扱業の種別
保管
動物取扱責任者の名前
荒島紘一郎
登録番号
900
登録年月日
2021年2月16日
登録更新年月日
有効期限の末尾
2026年2月15日
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動物の医学 2017年11月
猫の扁平上皮腺癌
最近口の周りがよだれで汚れている、
食べ方がいつもと違って飲み込みにくそう、
口臭がひどくなった、
血の混じったねばねばのよだれが出ている、
などの症状はありませんか?
これらは、口腔内に扁平上皮癌ができたときに見られる症状の例です。
扁平上皮癌は、体の表面や皮膚の最上部を占めている扁平上皮細胞が癌化したものです。
鼻筋(鼻腔内)、耳、瞼、唇、歯肉や舌(口腔内)、肺などに発生します。
白い毛の部分や毛の薄い部分にできやすく、免疫力の低下した高齢の猫に多いといわれています。
原因の詳細は不明ですが、過剰な紫外線を浴びること、大気汚染の影響、免疫力の低下、飼い主の喫煙などが考えられます。
癌ができる部位によって症状は様々です。
ただの引っかき傷やかさぶただと思っていたものがどんどん広がってくるということもあります。
鼻腔内にできた場合は鼻水やくしゃみ、鼻血などの症状が見られます。
癌だとわかりにくい初期症状がほとんどです。
癌が進行してくると、出血したり膿んだり、癌ができている部分が脱落してしまったりすることもあります。
癌が小さく、体力がある場合は手術によって患部と周囲の組織を切除する外科的治療を行います。
癌が進行していて外科的に切除ができない場合や手術に耐えられる体力がない場合には抗がん剤や放射線による内科的治療、QOL向上のための対症療法を選択することもあります。
癌が顔にできた場合は、胃にチューブを入れて給餌を行うことも必要になってきます。
予防方法としては、紫外線の影響が多いとされているので、室内飼いを基本とすることと、猫がいるところでの喫煙を控えるといったことがあげられます。
日頃からマッサージやブラッシング、歯ブラシを行うことで、毛や皮膚、口の中の状態をチェックすることがとても大切です。
病院が苦手な猫ちゃんも多いと思いますが、定期的な健康診断を受けることも病気の早期発見につながります。
小さな変化や違和感があれば、お気軽に病院にご相談ください。
おなかがパンパン?!犬の胃拡張・胃捻転症候群
胃拡張とは、ガス・液体・食べたものによって胃がパンパンに膨らむことです。
拡張した胃がねじれた状態を胃捻転と言います。
胃拡張・胃捻転になるとご飯の後に元気がなくなり、お腹が張って苦しそうになります。
涎を垂らしたり、嘔吐したりすることもあります。
重度では血管が圧迫され、臓器の血流が障害されるため、ショック状態となり、数時間で死亡する可能性もあり、緊急を要します。
原因は様々ありますが、胸の深い超大型犬(グレートデンやシェパード・ド―ベルマンなど)や高齢のダックスフンドに多いと言われています。
超大型犬の場合は、お腹の中も広いため、ご飯を食べた後すぐに激しい運動をしたり、一度に大量に食べたりすると胃拡張から胃捻転を引き起こすケースが目立ちます。
一方、高齢のダックスフンドなどは、胃捻転まで進行することは少ないですが、体格のためか消化管の動きが低下したりしていると胃拡張をおこすことがあります。
どちらも、食後1~4時間でお腹が張ってきて、ぐったりして呼吸が荒くなります。
胃拡張の場合は、胃に直接針を刺してガスを抜き、同時に点滴療法を行います。
胃捻転になってしまった場合は、緊急手術が必要となります。
まず胃のガスを抜いた後、開腹して胃の捻じれを直し、再発を防ぐために固定します。

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