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動物の医学 2018年7月

炎症性大腸ポリープ

炎症性大腸ポリープ

腸管にできるポリープには、腫瘍性のものと非腫瘍性のものがあります。
今回ご紹介するのは、中高齢のミニチュア・ダックスフンドに好発する非腫瘍性のポリープです。

病態はいまだに解明されていませんが、免疫抑制療法が有効であることから免疫学的なものが関係していると考えられています。
症状として、しぶりや血便、下痢などの消化器症状が認められます。

また、ポリープが肛門から飛び出してくることもあります。

ポリープが腫瘍性なのかそうでないのかを診断するためには、内視鏡検査による組織生検が必要になります。
内視鏡検査をすることで、腸管の状態を肉眼でも確認することが可能です。
当院で行った内視鏡画像は以下の通りです。



いくつものポリープが確認でき、出血も見られます。

治療は、免疫を抑える薬を使用します。
症状を見ながら薬を減らしていきますが、なかには薬を完全に切れずに長期で服用しなければならない子もいます。

また、内科療法に反応がない場合やポリープが大きい場合、外科的に摘出することも検討します。

ご自宅の子で血便やしぶりが見られた際は、ご相談ください。

 

尿の取り方で困ったことはありませんか?

尿の取り方で困ったことはありませんか?

尿検査はわんちゃん・ねこちゃんにとってとても大事な検査です。
基本的には自宅で採尿して頂きますが、「尿はどうやって採取するのー??」 そんな悩みにお答えします\(◎o◎)/

① トレイ まずは尿をじかに受け取る方法です。
受け取る容器は何でも構いません (きれいに洗ったものを使ってね)
排尿体制になり出始めてからサッと容器で受け止めます。



② ペットシーツ裏返し
普段からペットシーツで トイレをしている子には簡単です!
ペットシーツの裏面は 水分をはじく構造になっていますので、 普段ペットシーツを置いている場所に 裏返して敷いておきます。



③ システムトイレを使う
システムトイレは尿が砂を素通りして下にある トレー内に落ちる仕組みになっています。
トレーに溜まった尿をスポイト等で移し替えるだけです。



④ 猫砂を少なくする
砂を少なくしてスポイトで採取する方法



※採尿する時の量はお渡しする尿検査用スピッツの 半分程度は採取していただけると確実に検査することが可能です!


どうしても採取が難しい場合は、無理せず獣医にお任せください。




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