おなかがパンパン!?知っておきたい犬の『胃拡張・胃捻転症候群』
「なんだかお腹が張ってる気がする…」
「さっきまで元気だったのに、急にぐったりし始めた…」
そんなわんちゃんの変化、もしかしたら胃拡張や胃捻転という危険な状態かもしれません。
◆ 胃拡張・胃捻転ってなに?
「胃拡張」とは、食べたものや飲んだ水、ガスが胃に溜まりすぎて、胃がパンパンに膨らんでしまう状態のことを言います。これだけでもわんちゃんにとってはかなり苦しいのですが、さらに怖いのが「胃捻転(いねんてん)」。拡張した胃がねじれてしまうことで、血管が圧迫されて臓器の血流が止まり、命に関わる緊急事態になってしまうのです。
◆ どんな犬に多いの?
この症状が特に多く見られるのが、胸の深い超大型犬たち。たとえば、グレートデンやジャーマンシェパード、ドーベルマンなどが代表的です。彼らは体が大きく胃のスペースも広いため、食後すぐの激しい運動や一度に大量の食事をとることにより、胃がねじれやすくなります。
一方で、高齢のダックスフンドのような小型犬でも胃拡張が起こることがあります。消化機能が落ちていたり、体型的にガスが溜まりやすかったりすることが原因と考えられています。
◆ どんな症状が出るの?
・食後1〜4時間以内に急に元気がなくなる
・お腹が張ってくる
・呼吸が荒くなる
・よだれが止まらない
・嘔吐をくり返す
このような症状が見られた場合には、すぐに動物病院へ行きましょう。
胃拡張であれば、胃に針を刺してガスを抜きながら点滴を行います。胃捻転の場合は一刻を争うため、緊急手術が必要となります。
◆ 飼い主さんにできる予防法
・食後すぐには激しい運動をさせない
・一気食いや早食いを避ける(早食い防止食器がおすすめ)
・食事の回数を1日2〜3回に分ける
・食器の高さを見直し、空気の飲み込みを防ぐ
愛犬の命を守るためには、日頃のちょっとした気づかいや工夫が大切です。
そして、「なんだか様子がおかしいかも」と感じたときに迷わず行動できることが、愛犬の命を守るカギとなります。
普段は元気いっぱいの愛犬の「おなかの変化」を見逃さないようにしたいですね

