動物取扱業
事務所の名称
東浦和動物医療センター
ドルフィンアニマルホスピタル
事業所の所在
さいたま市緑区東浦和7-5-2
登録に係る動物取扱業の種別
保管
動物取扱責任者の名前
荒島紘一郎
登録番号
900
登録年月日
2021年2月16日
登録更新年月日
有効期限の末尾
2026年2月15日
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動物の医学
できもの、しこりを見つけたら...細胞診検査ってなーに?
できもの、しこりを見つけたら…細胞診検査ってなーに?
細胞診検査とは、病変部(しこりや内臓など)から細い針で細胞を採取し、細胞の形を観察することで診断をする検査です。
この検査は、ほとんどの場合確定診断には至りません。
バラバラの細胞だけでは、できものの全体像や、周りの組織との関係性などが観察できないからです。
また、細い針を使うため、狙った細胞を取れないこともあります。
例えば、大きなおにぎりの中に梅干しが入っていて、お箸を1膳刺したとしても、梅干しに当たる確率は100%ではありませんよね…
でも!この検査は基本的に全身麻酔をかけずに行うことができます。
また、体の部位、できものの大きさを問わず検査できます。
麻酔や出血によるリスクが低く、ワンちゃんネコちゃんの負担が少ない検査です。
さらに、それ自体が腫瘍か否か、悪性か良性かを判別することを得意としています。
できものやしこりを見つけたら…
すぐに取った方が良いものか? 様子を見ていて良いのか?
まずは負担の少ない細胞診検査で調べてみましょう。
また、体のできものや異常を早く見つけるには、スキンシップが大切です。
日頃からたくさん触ってあげましょう!
上手なお薬の飲ませ方
ご飯の上に乗せたのにお薬が残ってる!!!
確かにあげて食べたはずだけど、床に落ちてる、、
なんてこと今までありませんでしたか?
お薬飲ませるのって本当に難しいですよね、、、(´•ω•` )
そんなときの為に、何種類か便利な方法をお教えします\(^o^)/
①ごはんに混ぜる いつものご飯少量に混ぜる、缶詰やウェットフードで包んであげる。
お薬あげるのに規定の量に混ぜてしまうと、薬の分だけ残して お腹いっぱいになってしまう恐れがあります!
それを避けるために少量に混ぜて、もしくは包んであげましょう!
いつものご飯に混ぜてあげられるならこんなにいい事ないですよね!
②包みやすいお菓子に包んであげる
お芋やパン、チーズなどに包むのも良いですが、病院には包みやすく薬を飲ませる用に作られたお菓子があります!
そういったものを使ってあげれば飼い主さんも、 わんちゃんねこちゃんにもストレスなくあげられるのでいいですよね!
③口を開けてあげる 上記を試してもダメだったら、口を開けてあげましょう!
ただ、抵抗する子がほとんどです、、、
咬まれることもあるので注意してあげましょう。
口元触れる子なら飲めるようになると思います!
〇手順について紹介します〇
1.利き手ではない方の手で顎を掴んで上を向かせる。
2.利き手の親指と人差し指で薬をつまんで持ち中指を下顎に引っかけて口を開ける。
3.口を開けたら舌の奥の方に錠剤を突っ込む!
4.上を向かせたまま口を閉じ、喉をさすったり、鼻にフーッと息を吹きかけたりする。
5.喉が動てゴクってしたり、口元をペロッとしたらもう飲み込んでます!
6.あとは口の周りや、頰と歯の間に薬が挟まったままになってないかなど確認をしてください!
※言葉だけだとわかりにくいですよね、、、写真付き分かりやすくまとめたものも病院にご用意してるので是非お声掛けくださいね!
〇おまけ〇
薬を飲ませる事を助けてくれる道具もあります!
ピルクラッシャー:錠剤を砕いて粉にする道具
ピルカッター:錠剤を半分にカットする道具
投薬器:プラスチック製の道具。先端に薬をセットし、口の中に入れてピストン部分を押すと錠剤が飛び出ます!
投薬器は怒ったり、噛んだりする子にもかなり有効な道具になります!
もし、投薬でお困りの事があればいつでもスタッフにお声掛けください!
精一杯協力させていただきます\(^o^)/
肥満細胞腫?おうちの子、日々ちゃんとチェックしてますか?
『皮膚型肥満細胞腫』 13歳MIX犬雄
みなさん、普段からおうちの子の体に触っていますか?
皮膚の表面や、皮膚の中に「できもの」はありませんか?
その「できもの」、もしかしたら危ないものかもしれません!
予防接種で来院した、13歳の雑種のワンちゃん。
「そういえば、ちょっと前からおなかにできものがあるんです。この1か月くらいで急に大きくなってきたような気もします。」 身体を見せてもらうと、腹部に直径2㎝程度の腫瘤を発見しました。
見た目だけでは判断がつかないため、針生検(※)を行い、『肥満細胞腫』の可能性が高いと判断しました。
(※ 針生検とは…細い針を刺してできものの細胞を採取し、顕微鏡でみる検査)
肥満細胞腫は、皮膚や内臓にできる悪性腫瘍で、発生部位やグレードによって、手術や抗がん剤など治療法が変わってきます。
肥満細胞は、細胞中にヒスタミンなどの生理活性物質を含んだ顆粒をもっており、腫瘍化した肥満細胞が体内で増えてそれらの生理活性物質が放出されると、消化器症状や血液凝固障害などが起きることがあります。
また、肥満細胞腫の怖いところはそれだけではありません。
見た目がかなり多様であるため、ぱっと見だけでは、ただのイボなのか肥満細胞腫なのか判断ができないのです。
特に急に大きくなってきたものは要注意です。
今回の症例の場合は、手術で腫瘤を切除し、「肥満細胞腫 low grade」と確定診断が出ました。
手術にて切除できており、その他臓器への転移も見られていないため、経過は良好です。
日頃からおうちの子の体に触っておくことで、いざという時に早く異常を発見できます。
日々のチェックを欠かさず行ってください!
避妊手術・去勢手術で防げる病気
今回は避妊・去勢をした場合にどんな病気が防げるのかお伝えします!
不妊手術についてマイナスなイメージをお持ちの方はいませんか?
かわいそう・・・
病気じゃないのに麻酔をかけて手術するの?
など思われる方もいるかもしれません
しかし、手術を受ければ問題行動や病気が予防できるのです
大切なわんちゃん・ねこちゃんを病気から守るため、そして飼い主さんも穏やかに過ごすために出来ることをしてあげましょう。
猫は発情期を迎えると、大声で鳴いたり、マーキングをしたりする場合があります。
男の子のスプレー行動では立ったままおしりを向けておしっこを吹きかけます。
いつもよりきついにおいが特徴です。
そし女の子はオスをひきつけるために甲高い鳴き声をあげます。
それが一晩中続くことも・・・。
わんちゃんの場合は上下関係を示したいという意味でマウンティングや、自分の縄張りを守るためのマーキングを発情期には特に多くその行動が表れます。
また、性ホルモンが関係する病気をかなりの確立で防げることも分かっています。
逆に手術をしなければ病気のリスクが高まるということです。
病気の例として下記のようなものがあります
●子宮蓄膿症
子宮に細菌が入り、膿がたまってしまう病気。
避妊手術によって子宮を摘出すれば、かからずにすみます
●乳腺腫瘍
乳腺に硬いしこり(腫瘍)ができます。
最初の発情を迎える前に手術をしておくと、発症のリスクが低いことが明らかになっています
●精巣がん
精巣(睾丸)に腫瘍ができる病気。
睾丸が大きくなるのが特徴。
去勢手術によって睾丸をとってしまえば、かかる心配はありません
●前立腺肥大
精巣(睾丸)に腫瘍ができる病気。
睾丸が大きくなるのが特徴。
去勢手術によって睾丸をとってしまえば、かかる心配はありません
●卵巣がん
ホルモン分泌が多くなることにより起こります。
交尾経験のないメス猫に多くみられます。
卵巣は転移・再発が多い器官です。
手術を受ける時期として生後半年から1歳までがベストだと言われています。
そのことにより、乳腺ガンにおいては発症リスクが80%~90%減少します。
その逆に1歳を過ぎると予防効果がなくなることも分かっています。
オス・メスともに繁殖を考えてないのであれば、避妊・去勢手術を受けることをおすすめします!
また、術後は体重が増えやすくなります。
体重管理に気をつけましょう。
避妊去勢した子たちに適したご飯も販売しております。
気になることや分からないことがあれば、お気軽に当院にご相談ください
いぬの去勢手術・避妊手術
動物病院ではわんちゃんの去勢、避妊手術をおこないます
当院では昨年だけで426件の手術を行いました。(※東浦和院、浦和美園院合わせて)
現代の去勢、避妊手術はわんちゃんたちの繁殖を抑制するためだけにおこなうものではなく、
性ホルモンで発生する病気を予防したり、人と一緒に生活しやすくするためにおこないます。
手術を行うことにより、ホルモンの分泌が抑えられてそれに由来する病気を予防することができるのですね
オスのわんちゃんで多いマーキング行動も、去勢手術をすることにより軽減が期待できたり、
女の子を求めてソワソワ…でも発情中の女の子に近づいたらダメって怒らなきゃ!なんてストレスも無くすことができます。
ちなみに去勢、避妊手術をした方が、寿命が長いという統計が海外ではあります
手術で皆さんが一番心配なのが全身麻酔だと思います。
確かに予期せぬことが起こる可能性はないとは言えませんが、当院では麻酔中のモニターを一人がチェックしながら、
少しでも異常があればすぐに対応できる状態で手術を行います。
また、すべての去勢、避妊手術はシーリングシステム(電気で血管を固めて止血する機器)を使用しており、手術時間が大幅に短縮されます。
麻酔の導入から消毒~手術を行って目が覚めるまでの目安は、男の子で30分、女の子は1時間以内に終了することができます。
この機械で止血します!
手術は生後約6か月から行うことができます。
子犬を迎え入れてそろそろかな・・・?とお考えの方も、
もううちの子成犬だけどやっぱり手術をしようかなと迷われている方も、
どうぞお気軽にご相談ください
猫のシャンプーってどうやるの?!
そもそもネコにシャンプーは必要なのか?そう思う方は多いと思います。
答えは“必ずしも必要ではない”です。
曖昧な答えになってしまいましたが…。
ねこはシャンプーをしなくても自分で毛づくろいを行い、身体を清潔に保つことができます。
生涯一度もシャンプーをしなかった子も多くいます。
ただ、抜け毛や匂い・汚れを落とすためにシャンプーをしたほうがいいこともあります。
ではどうやってシャンプーをしたらいいのでしょうか?
基本的にネコは水が嫌いな動物です。
無理に入れて怒られた!なんて経験のある方もいらっしゃると思います。
どんなネコもいきなりシャンプーをするのは嫌がります。
まずはシャンプーをする前にブラッシングを行うことから始めましょう!
身体に触られることに慣れなければシャンプーは行えません。
ブラッシングになれたらシャンプーを行ってみましょう。
シャンプーの頻度は半年に1回程で十分です。
頻繁にシャンプーを行うと毛がバサバサになり皮膚にも悪影響です。
準備するもの
・ネコ専用シャンプー&リンス
・ペット用バスタブ(100均などに売っているランドリーバスケットでもOK)
・バスタオル
・ドライヤー
・ブラシ
【当院はネコ専用シャンプーをたくさんご用意してます☺】
シャンプー方法
ブラッシングをする
シャンプー前にブラッシングを行い、毛のもつれや毛玉を除去する 濡らす バスタブに入れてお湯をかける。
お湯の温度は人肌程度のぬるめ! 離して濡らすと水しぶきにビックリしてしまいます。
シャワーヘッドをねこに密着させてぬらしましょう!
シャワーヘッドを嫌がる場合は、あらかじめバスタブに1/3ほどお湯をはっておき、ゆっくりお湯の中に入れてあげましょう。
洗う 洗う順番は背中➡お腹➡足➡尻尾➡(顔) 顔を無理に洗うのはNG!
シャンプーが目に入ると目を傷つける恐れがあるので、顎だけ洗ったり、濡れたタオルで拭くくらいにしておきましょう。
すすぐ
上から下へすすいでいきます。
ねこは自分の毛を舐めるので、シャンプー成分が毛に残らないようしっかりとすすぎましょう。
乾かす
しっかりとタオルドライをしましょう!
セームタオルなど吸収性の高いものを使うとドライヤーの使用時間が短くなり、ネコのストレスを軽減できます。
タオルドライが終わったらドライヤーで乾かしていきます。
ブラシを使いながら行うと乾きが早く毛並みも整います。
ドライヤーのスイッチはネコの見えないところで入れ、少しずつ近づけてビックリさせないようにしましょう。
ドライヤーの風を目に当てないように注意して乾かしましょう。
【冷やさないように部屋を暖かくしておこう!】
シャンプー後のネコちゃんは良い匂い&ふわふわでとても気持ちが良いです。
しかし、シャンプーをしないとダメ!ということはありません。
極端に水に濡れるのを嫌がる子へのシャンプーはネコにも人にもストレスがかかります。
その子の性格を考慮しシャンプーに挑戦してみましょう!
猫ちゃんの来院時のストレスを減らすために
おうちの猫ちゃんが「具合が悪い」「そろそろワクチンの時期だ」「爪切りをしてほしい」など
動物病院へ連れて行かないといけないというときに、
飼い主様の頭を悩ませるのは“病院へ連れていくこと”の大変さではないでしょうか。
病院好きな猫ちゃんは少ないと思います。
”病院へ行く”というのを言ってもいないのにそれを感じ取って隠れてしまったり、
キャリーケースの音がしただけで逃げてしまったり。いざ捕まっても入れるのに大格闘。
飼い主様がけがをしてしまうこともあります。
そんなストレスを減らすための方法を参考までに書きたいと思います。
キャリーケースをストレスを感じる場所から落ち着く場所に変えるために・・・
〇日頃からキャリーを見えるところに置いておく。
〇キャリーの扉は開けておく。
〇お気に入りのタオルや毛布などを入れておいて、寝床として使ってもらう。
〇キャリーの中や近くでごはんをあげる。
〇おやつ、おもちゃを入れておく。
〇子猫のときから、キャリーに入れて病院ではない場所へ短い移動をする。
最適なキャリーケースとは・・・
〇プラスチック製のもの。
→丈夫かつ汚れたときに掃除がしやすい。
〇上の部分か前面が開くもの。
〇上下に分かれて外せるもの。
→上部を外すことで、落ち着く場所であるキャリーに入ったままでも診察ができる。
オススメキャリー!
その他にも・・・
〇キャリーケースは動かさないように水平に持ち運ぶ。
〇キャリーケースにタオルをかける。落ち着く効果と待合室でほかの猫ちゃんと目をあわせないで済む。
すぐに効果が出るものばかりではありませんが、試してみてください!
飼い主様も猫ちゃんも感じる来院時のストレスを少しでも軽減できるように、
当院も猫ちゃんにやさしい病院づくりをしていきたいと思います。
犬の鼻が濡れているのは元気な証拠?!
こんにちは、看護師の柳田です。
わたしはわんちゃんの鼻を触るのが大好きです!
つるつるぷにぷにで、しっとりしていて気持ちがよくないですか!?
よく、犬の鼻は健康のバロメーターなんていわれたりしますが、それはなぜでしょうか?
今回はそんな犬の鼻の秘密についてお話したいと思います(^^)
ズバリ、犬の鼻が濡れているのには〝理由〟があります。
それは〝ニオイを確実に捉えるため〟なんです。
犬の鼻の構造は大きく3つに分かれていて、まず鼻の穴にあたる部分が「外鼻孔(がいびこう)」…写真①
という部分で、人と違い横にも切れ目が入っています。
これは鼻をひくひく動かすことによって、正面からだけでなく横からも空気を取り込むためです。
つぎにまんなかに入ってる縦線の部分は「上唇溝(じょうしんこう)」…写真②
といい、この部分は常に水分を蓄えていて、ニオイ分子の吸着に役立っています。
3つめは鼻の表面にある細かい溝の部分です。ここは「鼻鏡(びきょう)」…写真③
といわれる部分で、ここでも上唇溝と同様にその溝に水分を蓄えることでニオイ分子を吸着し感度を高めています。
また、鼻の中には温度センサーがあり、左右の気化熱の温度差を感じ取ることで風がどちらから吹いているかを把握することができます。
なんだか難しいですが、簡単に例えると、乾いた手の平よりも濡れた手の平を風にかざした方が、風の向きを判断しやすいですよね!
そんな感じです。
また、濡れた鼻はニオイを感じ取りやすくする役割だけでなく、熱を放散して体温調節をする、という役割も果たしています。
あ!余談ですが、犬の鼻の表面の模様は「鼻紋」と呼ばれていて、人間の指紋のように犬によってそれぞれ違っているそうです。
なんだか愛犬の鼻の模様をじっくり観察してみたくなってきませんか?(笑)
だから、犬にとっては鼻が濡れていることが普通の状態であり、「犬の鼻が濡れているのは元気な証拠」と言われるようになったんですね。
では、犬たちはどうやって鼻を濡らしているのでしょう。
犬の鼻を濡らしている水分は、涙と汗のような分泌物が混ざり合った成分で、目の表面を保護するために分泌される涙が鼻の奥に流れ、鼻の奥にある外側鼻腺という器官から出ている、人間の汗のような分泌液と混ざり合ったものです。
もしくは、自ら舌で鼻を舐めて濡らしていることもあります。
ですが、犬の鼻って乾いていることもありますよね。
鼻が乾いているからといって必ずしも病気や異常な状態というわけではありません。
眠っている時やその前後、また何かに夢中になっている時は乾いていることもあります。
理由としては、眠っている時は目を保護する必要がないために涙も出ないですし、気温が快適であれば体温調節のために熱を放散する必要もないからです。
何かに夢中になりすぎている時は、おそらく鼻を濡らすことすら忘れてしまっているのでしょう。
しかしながら、しょっちゅう鼻が乾いている場合には体調不良が原因の可能性もあります。
例えば、発熱や脱水で乾いていたり、皮膚の病気で鼻の表面に異常が起きている、他には目や鼻の病気で涙や鼻の分泌液が分泌されなくなったり、分泌液の通り道が詰まってしまっているなんてこともあるかもしれません。
鼻の濡れ具合だけで、愛犬の状態を把握することはできませんが、元気食欲はあるか、咳やくしゃみがないか、発熱していないか、下痢や嘔吐がないかなどといったポイントと合わせて、愛犬の健康管理のバロメーターの一つとして観察してみてもいいかもしれませんね。
犬の爪と猫の爪
犬の爪は、1本の肢に4~5つあります。
5つ目の爪は狼爪と呼ばれており、中にはない子もいますが、先祖であるオオカミからの名残と言われています。
爪切りをするうえで忘れがちなのが、この狼爪です。
地面に接していないため、普段の生活で削れることはありません。
そのため、伸び続けると巻き爪になってしまい、肉球に食い込んでしまうこともあります。
そうなると、傷口から菌が入り炎症を起こしてしまいます。
また、他の爪も伸ばしすぎてしまうと、中を走っている神経や血管も一緒に伸びてしまうため、短く切ることができなくなってしまいます。
伸びすぎた爪がカーペットやマットに引っかかって折れてしまうこともあります。
散歩や外に連れ出す機会が多く、運動量の多い子は地面に擦れて自然と少しずつ削れていきますが、室内犬や運動量の少ない子は削れにくいため、こまめにチェックしましょう。
爪の長さは、立った時に爪の先が地面につかない程度が理想的です。
フローリングの上で爪がカチャカチャと音が鳴るようであれば切ってあげましょう。
猫は犬と異なり、自分で爪とぎをします。
爪をとぐことで、爪の古い層が剥がれて形が整い、一定の長さまでしか伸びません。
しかし、爪が短くなるわけではないため、カーペットやマットに引っかかって折れてしまったり、引っ掻かれて怪我をする恐れがあります。
また、老猫になると自分で爪とぎをしなくなり、爪が太くなって巻き爪になってしまいます。
そのため、猫も同様に定期的に爪切りをすることをお勧めしています。
実際に爪切りを行う際は、怖がらせないように気を付けましょう。
白い爪であれば、横から見ると中の血管が薄いピンク色に透けて見えます。
黒い爪の場合はどこまで血管が伸びているか外からは分からないため、少しずつ切るようにしましょう。
嫌な思いや痛い思いをすると爪切りを嫌いになってしまいます。
万が一、爪の中の神経や血管を切って出血してしまったら、しばらくティッシュなどで抑えれるか、止血剤を使いましょう。
それでも出血が止まらなければご来院ください。
また、爪切りは慣れが大切です。
小さいうちから爪切りの練習をしたり、大きくなった後でも、一気に切るのではなく1日に数本ずつ切ってご褒美をあげたりしながら爪切りは怖いものではないことを教えてあげましょう。
当院では爪切りのみも行っております。
家での爪切りが難しかったり、やり方がわからなければご相談も可能です。
お気軽にご来院ください。
骨折
(生後2−3ヶ月齢 雑種猫)
主訴;保護した時に歩き方がおかしい。
触診;右後肢の腫れを認めた。
検査;右後肢状態確認の為、レントゲン撮影実施。
手術前
手術後
治療;年齢、骨折部位を考慮して髄内ピン固定を選択。
数cmの高さから落ちたり、滑るだけで骨折することもあります。
ソファの登り降りや、階段など十分注意して下さい。
骨折の種類や年齢により、様々な手術方法を選択しています。
生体反応が少ないチタン性のインプラントや、小型犬に対応出来る小型のインプラントなどを用意し、随時対応出来るようにしています。
その他、膝蓋骨脱臼整復、大腿骨頭壊死症、前十字靭帯断裂症例にも対応しているので、お気軽にご相談ください。