猫の慢性口腔内疾患について
お家のねこちゃんには、口元を気にする・よだれが多い・食欲が落ちてきた等の症状はありませんか?
ねこちゃんには《慢性歯肉口内炎(FCGS)》という、猫特有の難治性の病気があります。
この病気は、若い年齢(3~4歳頃)で発症してしまうことが多いと言われています。
症状の出る場所や状態によって、口内炎・歯肉炎・歯周病・破歯細胞性吸収病巣と呼ばれたりしますが、明確な区別は難しく、いくつかの病気を併発してしまうこともあります。
わかりやすい特徴としては、ねばねばしたよだれが出て口の周りが汚れ、独特の口臭がします。また、口の中が赤くただれたり、ひどい場合には潰瘍や出血がみられたりもします。
慢性歯肉口内炎では、発見が遅れれば遅れるほど口の中全体に痛みが広がっていきます。
ねこちゃんは徐々にご飯が食べられなくなり、毛づくろいも難しくなってくることから、イライラする事が増えるでしょう。
私達が口内炎になった時も、口の動きが悪くなったり、常に痛くて憂鬱な気持ちになったり、痛みでご飯を食べるのも億劫になったりしますよね?
それが口の中全体に広がったらと考えると、ねこちゃんにとって想像を絶する痛みでしょう…
細菌やウイルスが原因で口内炎になってしまったら、今度は内臓の病気にもかかってしまう可能性があります。
日頃から愛猫の様子をよく観察し、少しでも気になる症状がみられた場合にはお早めにご相談ください🐱